プラスチックカード印刷
プラスチックカード印刷の【特色】について
この度も当ホームページにお越し下さりありがとうございます。
先日、「プラスチックカード印刷の色数(色の数え方)」について記事を書きましたが、
先の記事ではプロセスカラーのことしか書けておりませんでしたので
今回は【カード印刷の特色】についてご説明します。
カード印刷の「特色」とは?
先のブログでも書きましたが
まず、プラスチックカード印刷では一般的にCMYKの4色を使ったプロセスカラーで印刷を行います。
「特色」とは、プロセスカラーでは表現できない特殊な色を印刷するために特別に作られた塗料のことです。
カード印刷では、主に「金」「銀」「蛍光色」などのメタリックな色や、
コーポレートカラーの印刷などによく特色が使用されます。
↑上の画像はDICのカラーチャート帳です。
特色にはDICシリーズ、PANTONEシリーズなどがあり、
それぞれ何百何千という色に番号がふられております。
企業ロゴなどコーポレートカラーを印刷する際には、
このようなカラーチップから「DIC123で?」という風に特色を指定します。
ゴールドやシルバーも「特色」です。
プラスチックカードではよくある、ゴールドやシルバーといったメタリックな色も特色で表現します。
印刷業界では、ゴールド(金色)の種類のことを「赤金」「青金」などと呼んだりしますが、
ゴールドはそれ以外にも色々あります!
▼ ゴールドカードのサンプル
↑こちらの画像のにもあるように、
黄色系、オレンジ系、赤系、青系、ブロンズのような渋い金、明るい金、などなど。
お電話などで「明るくて、ちょっと黄色っぽい金で?」と言葉を尽くしても、説明するのはかなり難しいです。
そういった場合には、ズバリこれ!という色見本をお送りいただけましたら、
そちらになるべく近い色で印刷いたします。
もちろん、当社よりサンプルもお送り致します♪
「特色」のときの色の数え方
特色を使用する場合は、色の数え方も少し変わってきます。
▼ CMYK 4色のデータ
たとえばこちらのデータだとCYMKプロセスの4色印刷になりますが。。。
オフセット印刷では色数が1色増える毎に料金が増しますので
このようなベタのデザインの場合、4色で印刷するのはちょっともったいないです。
なので、こういうときは「特色」を指定されることをおすすめします!
▼ 特色 1色のデータ
↑このように「DIC 2563」など、特色指定すると、色数は1色になります!
色数が減ってコストも抑えられますし、
特色だとカラーチャートで実際の仕上がりの色が確認できますので
「画面を見ながら色を作ったけど、イメージ通りの色が印刷されるのか不安・・・」
という心配もなくなります。
※イラストレーター上でもDICやPANTONEのカラーを確認できますが
画面で見る色と実際の刷り色は異なることがありますので、
なるべく実際のカラーチャートなどを参考にしてください。
また、プロセスカラーと特色を一緒に印刷することも可能です。
↑こちらは当社のカードサンプルですが、
左側がプロセスカラー4c、右側が特色(ゴールド)1cで印刷しています。
このようなプラスチックカードの場合は、色数は5色になります。
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以上、特色についてでした。
いかがでしたでしょうか??
プラスチックカード印刷について、少しでも参考になりましたら幸いです。
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