プラスチックカード印刷の豆知識
「特色印刷」と「CMYK(プロセスカラー)印刷」について
このページではプラスチックカード印刷における「特色印刷」と「CMYK(プロセスカラー)印刷」について説明いたします。
CMYK(プロセスカラー)印刷 とは?
カード印刷では、一般的にCMYKの4色(プロセスカラーと言います)を使って印刷を行います。
C シアン(Cyan)
M マゼンタ(Magenta)
Y イエロー(Yellow)
K ブラック(Key Plate)
この4色が重なり合って、幅広い色を表現します。
詳しくは↓こちらの記事もご参考にしてください。
オフセット印刷の色数(色の数え方)
プラスチックカード印刷の「特色」とは?
「特色」とは、前述のプロセスカラーでは表現できない
特殊な色を印刷するために特別に作られた塗料のことです。
特色にはDICシリーズ、PANTONEシリーズなどがあり、
それぞれ何百何千という色に番号がふられております。
特色印刷でよくあるのは、
例えば、「ゴールド」「シルバー」「蛍光色」などのメタリックな色。
または、コーポレートカラー(企業のシンボルカラー)の印刷などによく特色が使用されます。
カード印刷の「特色」指定
上の画像はDICのカラーチャート帳です。
企業ロゴなどコーポレートカラーを印刷する際には、
このようなカラーチップから「DIC123で」という風に特色を指定します。
もし、特色番号が分からない場合は、
ズバリこれ!という色見本(現物)をお送りいただけましたら、
なるべく近い色を狙って印刷いたします。
カード印刷の「プロセスカラー」と「特色」の色数
たとえば、このようなベタのデザインの場合、
上の画像のように、CMYK4色で印刷するのはちょっともったいないです。
(オフセット印刷は色数が増える毎に料金が増しますので)
こういう時は、下の画像のように「DIC 2563」などの特色指定すると、
色数は1色に減ってコストも抑えられます。
さらに、特色だとカラーチャートで実際の仕上がりの色が確認できますので
「画面を見ながら色を作ったけど、イメージ通りの色が印刷されるのか不安・・・」
という心配もなくなります。
※イラストレーター上でもDICやPANTONEのカラーを確認できますが
画面で見る色と実際の刷り色は異なることがありますので、
なるべく実際のカラーチャートなどを参考にしてください。