オフセット印刷
オフセット印刷の色数(色の数え方)
オフセット印刷の『色数』とは
このページでは、プラスチックカード印刷における オフセット印刷の色数(色の数え方) をご説明します。
印刷料金の欄によく『4c/1c』や『4色/1色』という表記があります。
お客様より「どういう意味?」と聞かれることが多いのですが、これは印刷の『色数』のことです。
1cの「C」とは、「Color」=「色」という意味です。
1c=1色
2c=2色
3c=3色
4c=4色
ということです。
料金表に書いてある「4色/1色」は、 =「(表の色数)/(裏面の色数)」として見ますので
「4c/1c」は、=「 表4色 / 裏1色 」という意味です。
オフセット印刷の色の数え方
オフセット印刷では、「CMYK」という4つ原色のうち、いくつを使用して印刷するかで色数が決まります。
(※特色印刷の場合は異なります。特色の色の数え方は別記事にて)
CMYKとは?
グラフィック関係や印刷業界に携わる方ならおなじみの言葉ですね。
または、プリンター機のトナーなどで目にすることがあると思います。
「CMYK」は色の表現法の1種です。
「プロセスカラー」とも言いますが、カード印刷では一般的に
C シアン(Cyan)
M マゼンタ(Magenta)
Y イエロー(Yellow)
K ブラック(Key Plate)
この4色が重なり合って、幅広い色を表現します。
シアンだけで表現されているなら「1色」。
シアンとマゼンタで表現されているなら「2色」。
フルカラーなら、CMYK全て使用しますので、「4色」となります。
例1 このカードデザインの色数は?
こちらのきれいな若草色の診察券。
何色だと思われますか?「みどり1色」と思われるでしょうか?
Adobe illustratorや、Photoshopなどの画像編集ソフトで、
使用されている色情報を知ることができます。
それでは、こちらのデータを「CMYK」の4色に分解した図をみてみましょう。
画像を見ると、
C(シアン)60%
Y(イエロー)100%
の2つの色で構成されているのがわかります。
カード印刷では、CMYKのいくつを使ってカラーが構成されているかで色数が決まりますので、
この場合は、《2色》が正解です。
例2 このカードデザインの色数は?
次に、さわやかな青基調の診察券。
これは C(シアン) 1色 だけで構成されています。
色の濃さが違うので、「青と水色の2色?」と思われたかもしれませんね。
オフセット印刷では、網点という、細かい点の集まりで濃淡を表現します。
色の濃さが違っても、その色(この場合はシアン)だけで構成されていれば「1色」と数えます。
なので、これは《1色》が正解です。
※白い部分は基本的にカードの素地の色(印刷しない部分)なので、色数としては数えません。
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この記事を書いた人
坂井 智子営業部
「努力して叶わないことはない」と自負するほど、がんばることが好き。ゼロイチが得意で、「どうしたらいいものが作れるか」「お客様の作りたいものは何か」を考えての「提案営業」が強み。「お客様のお困りごと」に寄り添いながら、常にお客様目線を忘れないのをモットーに挑戦し続ける。