コラム

A/Bテストで検証!アプリのダウンロード数を最大化させるアイコンとは?

アプリダウンロード数の最大化、これはアプリ開発者なら誰もが目指すことですよね。

アイコンはアプリの顔とも言える重要な要素であるにも関わらず、あまり検証されずに”何となく”設定されているのを良く見ます。今回のコラムではGoogleのPlayConsoleでアプリアイコンのA/Bテストを活用して、よりダウンロード数を最大化する方法をご紹介します。

アイコンにもトレンドがある

A/Bテストをする前に、同業他社ではどのようなアイコンを設定しているのか、また自社アプリのアイコンがOSのアップデートと時代のトレンドに合ったデザインになっているか、確認しておくのも良いでしょう。

業界で見る違い

アイコンはアプリを検索した時に一番最初にユーザーが目にするもので、興味をひきつけられるかどうかが懸かっています。ゲームアプリ、ニュースアプリ、SNSアプリ、写真加工アプリ、出前アプリ、飲食店や美容室の予約アプリ…自分自身がよく利用するアプリでアイコンを思い出せるものはいくつあるでしょうか?

ゲームなら金枠をつけたデザイン、ニュースアプリは新聞や紙飛行機を模したピクトグラム、写真加工アプリならカメラのレンズを模した丸”◎”をシンボルにしているデザインが多いなど、業界によっての傾向やお作法があるようです。

どういったサービスなのかを連想されやすいように同業界のトレンドに合わせるか、同業界の傾向には左右されずに自社の独自性を重視するか、戦略によっても工夫が光りますね。

 

時代で見る違い

iPhoneユーザーの方は記憶に新しいかもしれませんが、iOS7以降(2013年以降)アプリアイコンやインターフェースにおいて立体感のあるデザインから、平面的なフラットデザインが採用されるようになりました。

上記の画像は、iOS6以前の旧デザインとiOS7以降のデザインを左右に並べて比較したものです。

旧デザインの方はグラデーションやドロップシャドウで陰影をつけて立体感を持たせたデザインになっています。電卓のインターフェースを見てもボタン一つ一つに陰影がついていて”ボタン感”を強調したデザインであることが見て分かるかと思います。

それに対して新デザインの方は、細い線とシンプルなピクトグラムで構成されたフラットなデザインになっています。グラデーションを多用しすぎていないので質感にも変化があるように見えますし、色も全体的に鮮やかになったようです。

このように、アプリアイコンにはトレンドやデザインの原則が詰まっています。ホーム画面に自社のアプリアイコンが並んだ時に、他社のアイコンに見劣りしないようユーザーに今一番響きやすいデザインはどんなものなのかを常に意識しておきたいですね。

 

アイコンのA/Bテストでダウンロード数を最大化

Google Play Consoleが無料で提供している機能の1つに「A/Bテスト」があります。iOS向けのアプリのみを開発したい場合はA/Bテストは出来ませんが、iOS/Android対応のアプリを作成する場合は、GoogleでのA/Bテストの結果を踏まえてiOSアプリにも応用すると良いでしょう。

アイコンだけでなく、プロモーション画像、動画、説明文などもA/Bテストを行うことができます。アイコン候補を2〜3提案する際、デザイナーからプロモーション画像数パターン受け取った際に、ロゴサイズやフォント細かい調整に悩むよりも、テストにかけてみる方が圧倒的に有意義かもしれません。

A/Bテスト作成方法は?

具体的なA/Bテスト作成方法ですが、Google Play Consoleのアカウントにログインし、テストを行いたいアプリを選択します。左側のメニューの中から「ストアでの表示」→「ストア掲載情報のテスト機能」をクリックし、案内に沿ってテストを作成します。

※Googleの仕様により管理画面のレイアウトは変更になる場合があります。

 

このテストがユーザーからはどのように見えるかと言うと、GooglePlay上で表示されるアイコンがユーザーごとに自動で切り替わって表示されます。(同一ユーザーなら画面リロードしてもアイコンが変わってしまうことはありません)

パフォーマンス(インストール数や表示回数)の比較と結果の判定までGoogleがやってくれるので、デザインやITに疎い方でも簡単かつ無料で検証ができます。ちなみに、アイコンの他にもスクリーンショット、動画、簡単な説明文・詳細説明文、フィーチャーグラフィックもテスト可能です。

ただし、1回のテスト結果が出るのに数千〜数万ダウンロードが必要な場合もありますので、複数種類のテストを行う場合は検証サイクルが長めになりますので注意が必要です。

 

結果はどのように見えるの?

上記はサンプルですが、インストール数が週単位でグラフ化されます。
現在のバージョン=現在設定しているバージョン、アイコン(テスト名)=テストしているアイコンを指します。

現在のバージョンがテストアイコンに比べてダウンロード数が2倍近く差がついていることがわかりますね。「ゲームアイコンには金枠」のようなセオリー通りの結果になっているか試したり、他の仮説の検証に活用できそうです。アプリの中身は同じでもアイコンを変えるだけでここまで差が出るなら、試してみたいと思いませんか?しかも、無料ですのでやらない手はありません。

ちなみにテストアイコンはダウンロード数を比較するためだけのものですので、ダウンロードされた時点で現在のバージョンに置き換わります。テストアイコンが実際にホーム画面上に表示され続けることはありません。

 

おわりに

GooglePlayでアプリのアイコンをA/Bテストにかけることで、ダウンロード数を最大化できるということ、しかもそれが無料で簡単に効果検証ができることをお伝えしてきました。アプリはリリースして終わりではないので、こういった便利なサービスを有効活用して、アプリをより良いものに育てていきたいですね。

もし、自社アプリの開発でお困りごとがあれば、当社にご相談ください。運用サポートやストア申請代行、メンバーズカード印刷事業で培った顧客管理のノウハウ等、お役に立てるかと思いますので、お気軽にお電話またはフォームより、お問い合わせをお待ちしております。

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