失敗しないために!アプリ制作発注前に気を付けるべき落とし穴。
自社・自店のオリジナルアプリを作りたいと思い立ったら、まずはどんなアプリにしたいかを明確にすることが欠かせません。
勢いで発注して、出来上がったアプリが思っていたものとかけ離れていたり、誰にも使ってもらえなかったらやりきれない気持ちになってしまいますね。
本記事ではそういった事態に陥らないように、発注前に気を付けるべき落とし穴について紹介・説明していきます。
少々長いですが、自分に当てはまっているところがないかを確認して読んでみてくださいね。
用途がハッキリしないアプリ
アプリ制作のご相談を受ける中でも結構多いのがこのケースです。初回のヒアリング時にアプリを活用して何をしたいのか、ユーザーにどんな体験をしてもらいたいのかを尋ねると漠然としていることもよくあります。
ブランディングでも販促ツールとしてでも得たい成果に優先順はあるはずです。
その優先順位を明確にして、本当にアプリが必要なのかどうかを含めて制作を検討していくのがとても重要です。
ハッキリと「なんとなくヨソも作ってるからうちも作りたい!」という人はいないでしょうが、結果的にあまり活用されずなんとなく存在しているアプリも無数にあります。
アプリ制作には制作費用の他、毎月の管理費用がかかり、金額も決して安いものではありません。しっかりと活用されるアプリを制作するためにも最低限
「ユーザーに○○で役立てて欲しい。その結果○○という効果をもたらしたい。」
というように自分の言葉でアプリの存在意義を明確に言えるようにしておきましょう。
余談ですが、やりたい事はしっかりイメージ出来ていても、それを制作会社に上手く伝える自信がない人もいるでしょう。
往々にして評判の良い制作会社は、ヒアリングが上手であることが多いので
「伝わらない、あまり話を理解してくれてない」
と頻繁に感じるようであれば、しっかりと話を聞いてくれる制作会社を探すのも検討したほうが良いでしょう。
意思疎通に妥協しないほうが最終的に満足度の高いアプリが出来上がります。
提供しているサービスとの関連性が低いアプリ
自社が行っている事業と関連が無いアプリを作るとしたら、いったい誰が何のためにダウンロードするかをしっかり想像できていますか?
アプリの想定ユーザーが個人の場合、企業と個人を繋ぐのはその企業が提供している何らかのサービスです。
例えばカフェであれば、そのカフェが提供しているドリンクだったり、快適な空間などにユーザーは魅力を感じファンになり、アプリをダウンロードします。言い換えると企業そのもののファンではなく『その企業が提供するサービスのファン』である事を無視はできません。
そこを見落として、これまでに提供してきたサービスと関連のないアプリを作ったとしましょう。
ユーザー側の立場から考えると、企業と自分を繋いでいたサービスがなくなってしまったようなものなので、そのアプリをダウンロードする理由がなく、利用どころかダウンロードしてもらう事さえ難しいでしょう。
「いつものお客さんがきっとダウンロードしてくれるだろう」
と思い込みをしているとリリースした時に大きなギャップが生じるかもしれないので気を付けましょう。
無駄にハイスペック。使いこなせないアプリ
アプリは開発次第で色々な機能を実装する事ができます。
そのため、ちょっとした思い付きや「あると便利だよね」という軽い気持ちで機能の追加を要望するケースも往々にして見受けられます。
ただ、実装した機能をこちらの意図通りにユーザーが使いこなしてくれる…とは思わないほうが良いでしょう。
筆者の例で言うとスーパーマーケットのアプリをよく開きますが、クーポンを受け取る機能しか使っていません。たった一つの機能ですが、おかげでそのアプリを提供しているスーパーを意識的に利用するようになりました。
スマホの中にはとてもたくさんのアプリがインストールされていますが、そのアプリ1つひとつにどれだけの操作時間を割くのでしょうか。
もはや日々のコミュニケーションに重要な役割を果たすようなLINE、Instagram、twitterなどの超人気アプリを除いては
『一日に0秒~数秒』
というアプリがほとんどだというのは簡単に想像できますよね?
その状況のなかでは
「すぐに使える核となる機能」
があるとユーザーからしても使い勝手が良いのは間違いないでしょう。
それはどんな機能であるべきか、については先述したようにこれから作るアプリで「どんな成果を得たいのか」をしっかり掘り下げて明確にしておく必要があります。
そもそもスマホアプリじゃなくてもよいケース
SNSやwebアプリでは日々さまざまなサービスがリリースされています。
無数にあるサービスの中にはあなたがアプリでやりたいことを満たしてくれるものがあるかもしれません。
アプリはインストールしてもらわないと使ってもらえないという点は、アプリをリリースした後の課題となります。
一方でプッシュ通知を送る事ができたり、アプリをダウンロードしてまでサービスを利用してくれるユーザーはある程度熱量の高いユーザーであることが多いので、ロイヤルカスタマーに向けた施策をうてることなど多くの利点もあります。
・ネイティブアプリでなくてはいけないのか
・すでにリリースされているwebアプリでは代用できないか
・開発すべきなのはスマホのネイティブアプリではなくてwebアプリではないのか
など、じっくりと考えたうえでスマホアプリの必要性を明確にしてから発注を検討すべきです。
まとめ 意外と求められる機能はシンプルな事が多い
4つの落とし穴について説明してきましたが、思い当たる点はありましたか??
発注前であればじっくりとアプリ制作を行う必要性や、叶えたいゴールを明確にしてユーザーに必要なアプリを制作しましょう。
簡単におさらいしておきます。
1.用途がハッキリしないアプリはNG
そもそも何をするためのアプリかをはっきりと定めましょう。
2.提供しているサービスとの関連性が乏しいアプリはNG
ユーザーを置き去りにしないように注意しましょう。
3.無駄にハイスペックで使いこなせないアプリはNG
想定される利用場所などでも求められる機能は変わってきます。
4.webアプリで代用できるものがないかを確認する
アプリの導入にブランディングを考慮していない場合は、webアプリなどで代用できるケースも多くあります。
様々なアプリで核になっている機能というのは共通点が多くあります。クーポンやスタンプ機能を絡めたプッシュ通知などが一般的です。
一例としてラポレルはそれらの機能をパッケージして低価格で提供しているため、小規模の店舗を中心に制作の依頼を頂いています。
ということで、まずはどういったアプリが必要なのかをじっくり突き詰めてから、あなたに適したアプリ制作会社・サービスはどんなものかを明確にことから初めてみるのはいかがでしょうか?